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全国選抜に続き、今年は玉竜旗も中止に。
毎年熱い勝ち抜き戦が見れるので楽しみしている大会なのですが。残念です。
さて、この記事では2019年に開催された第92回玉竜旗の熱戦を振り返りたいと思います。
2019年・第92回玉竜旗高校剣道大会概要・出場校
大会概要
大会名:第92回玉竜旗高校剣道大会
日程:2019年7月24日~29日
会場:福岡市総合体育館・照葉積水ハウスアリーナ(福岡市東区香椎照葉)
出場校およびトーナメント組み合わせ
公式サイトをご参照下さい。
2019年・第92回玉竜旗高校剣道大会の結果・優秀選手
男子団体戦
優勝 福岡第一(福岡県)
準優勝 福大大濠(福岡県)
第三位 東海大福岡(福岡県)
第三位 龍谷(佐賀県)
ベスト8
島原(長崎県)
敬徳(佐賀県)
東福岡(福岡県)
九州学院(熊本県)
男子優秀選手
No. | 氏 名 | 校 名 |
---|---|---|
1 | 田城 徳光 | 福岡第一高等学校 |
2 | 谷口 隆磨 | 福岡第一高等学校 |
3 | 池田 虎ノ介 | 福岡大学附属大濠高等学校 |
4 | 西口 知成 | 福岡大学附属大濠高等学校 |
5 | 石川 聖人 | 東海大学付属福岡高等学校 |
6 | 與賀田 湧作 | 龍谷高等学校 |
7 | 齋藤 瑞貴 | 島原高等学校 |
8 | 細渕 健斗 | 東福岡高等学校 |
9 | 小川 夢希也 | 敬徳高等学校 |
10 | 米田 好太郎 | 九州学院高等学校 |
女子団体戦
優勝 中村学園女子(福岡県)
準優勝 守谷(茨城県)
第三位 島原(長崎県)
第三位 東奥義塾(青森県)
ベスト8
札幌日大(北海道)
筑紫台(福岡県)
福翔(福岡県)
三養基(佐賀県)
女子優秀選手
No. | 氏 名 | 校 名 |
---|---|---|
1 | 笠 日向子 | 中村学園女子高等学校 |
2 | 奥谷 茉子 | 中村学園女子高等学校 |
3 | 柿元 冴月 | 守谷高等学校 |
4 | 小川 真英 | 守谷高等学校 |
5 | 峯松 加奈 | 島原高等学校 |
6 | 齋藤 とも | 東奥義塾高等学校 |
7 | 関川 絢心 | 札幌日本大学高等学校 |
8 | 御厨 彩華 | 筑紫台高等学校 |
9 | 深江 ゆい | 福翔高等学校 |
10 | 中村 日南 | 三養基高等学校 |
2019年・第92回玉竜旗高校剣道大会の動画
男子団体戦
決勝:○福岡第一 - 大将戦 - 福大大濠×
インターハイ出場を決めた福岡第一と惜しくも出場を逃した福大大濠の対戦。
両校はインターハイ福岡予選決勝戦で対戦しており、代表戦の末に福岡第一が勝利しています。
また、玉竜旗と同様の勝ち抜き戦である魁星旗でも決勝戦で対戦し、接戦の末、福岡第一が勝利しています。
まさに因縁の対決です。
流れを呼び込むために重要な先鋒戦。
福大大濠の西口選手は準々決勝、準決勝いずれも5人抜きしており(合計10人抜き)、決勝でもその活躍が期待されました。
しかし、連戦の疲れもあったか、この試合では福岡第一の先鋒山田選手に敗れます。
ここからは引き分けが続き、福大大濠が先に大将の池田(虎)選手を引き出されます。
その池田選手は福岡第一の副将、谷口選手をメンでくだし、優勝の行方は大将戦に委ねられました。
幾度となく対戦している田城選手と池田(虎)選手。
お互いのことをよく知っている事もあってか、試合は長めの延長戦に。
決着は3回目の延長戦で着きました。
立ち会いから池田(虎)選手が前に攻めたところ、田城選手がメンを決め、福岡第一が優勝を決めました。
準決勝1:○福岡第一 - 2人残し – 東海大福岡×
福岡県の高校同士の対戦。
優勝候補の福岡第一と強豪校を倒し勝ち上がってきた東海大福岡の準決勝。
先制したのは福岡第一。
先鋒の山田選手が一人を抜き、流れを作ります。
その後は引き分けが続き、福岡第一の副将谷口選手に対し、東海大福岡は大将の岩瀬選手が引き出されます。
長い対戦となりましたが、2回の延長戦の末、谷口選手が引きメンを決め、福岡第一が決勝戦進出を決めました。
準決勝2 :○福大大濠 - 5人残し - 龍谷×
準々決勝で敬徳を下した福大大濠と九州学院を下した龍谷の対戦。
福大大濠の先鋒西口選手は、直前の準々決勝で強豪敬徳を相手に5人抜きをしています。
その西口選手が準決勝でも躍動。
引き技と柔らかい手首を活かした技を中心に、次々と龍谷の選手をくだし、なんと5人抜きを達成。
準々決勝と準決勝で驚異の10人抜きを成し遂げました。
準々決勝1:○福大大濠 - 5人残し - 敬徳×
九州の強豪校同士の対戦。
接戦が予想されましたが、試合は一方的な展開に。
なんと福大大濠の先鋒西口選手が、強豪敬徳を相手に1本も許すことなく、一人で5人を抜き去りました。
西口選手の鮮やかな技の数々は必見です。
準々決勝2:○龍谷 - 大将戦 - 九州学院×
九州の強豪龍谷と優勝候補の九州学院の対戦。
九州学院は昨年は2位でしたが、その前は4連覇しており、本大会でも優勝候補でした。
先鋒から中堅まで引き分けが続きましたが、副将戦で九州学院の岩間選手が勝利し、均衡を破ります。
先に大将を引き出された龍谷でしたが、ここから大将與賀田選手が粘ります。
岩間選手を2本勝ちでくだし、試合を大将戦へ持ち込みます。
九州学院の大将相馬選手は、本大会初めての登場。
大将戦の試合中盤。
相馬選手が勢いよく飛び込みゴテを狙い、それに與賀田選手が小手返しメンで応じます。
どちらの一本か微妙なところでしたが、與賀田選手のメンが一本の判定。
この後、時間がない相馬選手は必死に取りに行きますが、一瞬のスキを與賀田選手が見逃さずさらにメンを決め2本勝ち。
龍谷が逆転で準決勝進出を決めました。
6回戦:○福大大濠 - 2人残し - 佐野日大×
優勝候補の福大大濠と関東の強豪佐野日大の対戦。
玉竜旗と同様の勝ち抜き戦である魁星旗で福大大濠は2位、佐野日大は3位に入賞しており、両校とも優勝を射程圏内に捉える強豪校です。
接戦が予想されましたが、この対戦では福大大濠が力を発揮。
先鋒の西口選手、そして中堅の浜地選手が勝利を重ね、佐野日大を破りました。
5回戦:○桐蔭学園 - 大将戦 - 福岡常葉×
関東の強豪桐蔭学園と福岡の強豪福岡常葉の対戦。
試合は両校譲らず、大将戦へ。
桐蔭学園は田村選手、福岡常葉は藤島(剣)選手。
両者とも個人戦ではインターハイ出場を決めている選手です。
試合をかけた一戦ということもあり、大将戦は激しい試合展開となります。
試合中盤。仕切り直しから、田村選手が鮮やかな逆ドウを決めます。
後がない藤島選手は必死に取りに行きますが、焦りがあったか。
手元が上がったところを田村選手がコテを捉え、桐蔭学園が接戦を制しました。
女子団体戦
決勝:○中村学園女子 - 大将戦 - 守谷×
玉竜旗3連覇中の中村学園女子と初優勝を狙う守谷の対戦。
守谷は強豪ながら玉竜旗では優勝経験がなく、前年は決勝で中村学園に敗れています。
また、両校は本年に開催された魁星旗争奪全国高校剣道大会の決勝でも対戦しており、その際は守谷が勝利しています。
男子同様、女子決勝も因縁の対決です。
試合は先鋒から中堅まで引き分けが続きます。
迎えた副将戦。中村学園の奥谷選手が勝利し、守谷の大将柿元選手を引き出します。
引き出された柿元選手は、奥谷選手を下し、試合を大将戦に持ち込みます。
中村学園の大将は2年生の笠選手。
世代屈指の実力者である柿元選手に対し、引くことなく攻めていきます。
そして、3回目の延長戦。
柿元選手が下がったところ、笠選手が振りかぶってから豪快なメンを決め勝利。
中村学園女子が4連覇を成し遂げました。
準決勝:○守谷 - 2人残し - 東奥義塾×
優勝候補同士が準決勝で激突。
魁星旗を制した守谷と全国選抜を制した東奥義塾の対戦です。
この対戦では守谷が流れを掴み、先に東奥義塾の大将を引き出します。
東奥義塾の大将斎藤選手は、前年のインターハイ個人3位の実力者です。
対するのは守谷の副将内藤選手。
後がない斎藤選手でしたが、試合終盤、守谷の内藤選手がメンを奪います。
取り返したい斎藤選手でしたが、時間がなくこのまま試合終了。
守谷が快勝して決勝へと駒を進めました。
準々決勝:○島原 - 大将戦 - 筑紫台×
九州の強豪が激突。
流れを掴んだのは地元福岡の筑紫台。
次鋒の猪原選手が二人を抜き、リードを広げます。
筑紫台は中堅~大将の3人を残し、島原の大将岩本選手を引き出します。
しかし、ここから岩本選手が奮闘。
九州大会の個人戦を制した実力を発揮し、3人を抜き返し、島原が大逆転で準決勝へと駒を進めました。
5回戦:○阿蘇中央 - 大将戦 - 西大寺×
九州の強豪阿蘇中央と関西の強豪西大寺の対戦。
リードしたのは西大寺。
先鋒と中堅の活躍で3人を残して、阿蘇中央の大将海津選手を引き出します。
3人を抜き返さなければいけない苦しい展開で登場した海津選手でしたが、
3回戦:○東奥義塾 - 大将戦 - 玉島×
優勝候補の東奥義塾と関西の強豪玉島が3回戦で激突。
全国選抜を制した東奥義塾が優位に試合を進めることが予想されましたが、この対戦では玉島高校が流れをつかみます。
引き分けでも勝利が確定する玉島高校でしたが、東奥義塾の大将斎藤選手が前年のインターハイで1年生ながら個人3位になった実力をみせます。
ここから3人を一気に抜き去り、大逆転勝利を収めました。
コメント
2019年の玉竜旗を振り返ってみました。
個人的に注目した熱戦はいかがでしたでしょうか?
他にも動画はありますので見てみてくださいね。
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